全国の高校で低炭素社会を考える「Re-Style Talk Show Tour 2009」 第5回目は岐阜・恵那農業高校で開催されました!
2009年12月2日(水)
チーム員であるJFN(株式会社ジャパンエフエムネットワーク)の系列38局ネットプログラムの「やまだひさしのラジアンリミテッドDX」では、チーム・マイナス6%(環境省)と連携し、番組リスナーでもあり次世代を担う高校生を対象とした温暖化防止の普及啓発活動として、「Re-Style Talk Show Tour 2009
『低炭素社会って何だ?』 in High School」の参加高校の募集を行っています。その第5回目の参加校として11月10日(火)、岐阜県立恵那農業高等学校にて、本イベントが開催されました。
約480名の生徒の前に、番組DJであり、「うちエコ!」特命大使でもある、やまだひさしさんが登場。イベントは、やまださんのトークショーからスタートしました。まずは、2003年から過去5回にわたり、環境省と番組共催で実施された音楽とエコのイベント、「Re-Style LIVE」の軌跡やハイライトシーンを映像で紹介。低炭素イベントということで、どうすれば音楽ライブをやりながら地球環境を守れるか? 環境負荷を低減するために導入した取組として、会場で使用する電力に環境にやさしいグリーン電力を導入する、スタッフの飲食にリユース食器を使用しゴミを削減する、チケットの代わりにQRコードを使用して紙の無駄を省く、など様々な温暖化防止アクションを実施してきたことを、やまださんが明かしました。
そしてトークは、本イベントのメインテーマである「低炭素社会」についての話題に。やまださんは、「Re-Style LIVE」で実践した取組を生徒の皆さんの生活に置き換えると、「衣・食・住」ならぬ「技・食・住」というキーワードに集約されると説明。最新技術の開発、地産地消の推進、家庭にソーラーパネルを設置する、など「技術」「食生活」「住環境」への取組を進めていくことが低炭素社会を構築することにつながると話しました。
続いては、もっと身近に低炭素社会を意識してもらうべく、岐阜ならではの低炭素社会づくりを紹介する「ご当地エコ対談」のコーナーへ。まずはクイズが出題されました。
『Re-Style LIVEでは、2003年の開催から毎年、「食事面」で欠かさず使っているものがあります。それはいったい何でしょう?』
(1)岐阜で作られた「食器」 (2)岐阜で作られた「コップ」 (3)岐阜で作られた「お箸」
正解は、(1)の「岐阜で作られた食器」。「Re-Style LIVE」で使われていたのは岐阜で作られた「Re-食器」というリユース食器だったのです。そこで、ご当地ゲストとして、Re-食器を開発した「グリーンライフ21プロジェクト」のメンバー、ヤマカ陶料の加藤誠二さんをお呼びしました。
まずRe-食器について加藤さんは、「普通の食器は100%天然原料から作られますが、Re-食器は、家庭で割れてしまったりして不要になった食器を回収し、原料の一部として利用した食器です」と解説。大量生産される美濃の陶磁器作りにおいて、少しでも低炭素社会に貢献するべくRe-食器の取組を13年前から始めたそうです。2007年は不要食器を220トン回収して約180万個のRe-食器に生まれ変わりました。ですが、家庭から出る食器は眠っていて使われていないものも含めると推定15万トンあると考えられており、回収量はまだわずかなのが現状。今後はRe-食器の原料となる食器の回収箇所を全国規模でさらに増やしていきたいとのことです。
Re-食器が低炭素につながる食器の理由として加藤さんは、不要な食器をゴミにせずリサイクルの原料として利用することの他に、次のような点を挙げました。
・製造過程のCO2排出は従来の製品と同程度で、増大させることはない
・天然原料の多くは海外からの輸出だが、Re-食器は原料の20%が国内で回収した食器なので、輸入にかかるエネルギーやCO2排出量を削減できる
・過度な色、絵付けをしないことで生産エネルギーを削減
・シンプルなデザインにより、水や洗剤の環境負荷を低減
また、Re-食器はデザイン性の高さも魅力の一つ。グリーンライフ21プロジェクトの活動に共感したフィンランドのデザイナー、カミーラ・グロスさんがデザインしたRe-食器のシリーズは、グッドデザイン賞「エコロジーデザイン賞」、現代日本デザイン100選、新日本様式100選などに選ばれており、環境に優しいことに加え食器としての魅力でもユーザーを増やしていきたいとのことです。
ここで、やまださんからRe-食器の生産面でさらに低炭素化する提案が。陶器を焼くときの燃料として、恵那の特産品である栗の殻を利用するという、エネルギーの地産地消です。加藤さんは、その実現も決して不可能ではないとしながら、今後は焼成の温度を下げることによって消費エネルギーを抑えたり、化石燃料以外の燃料でも焼けるような素材を開発していきたいと話しました。
さらに、やまださんは、今回の「Re-Style Talk Show」の環境への取組として、会場で使用した電力や会場までの移動手段によって排出してしまったCO2を「カーボンオフセット」で相殺したことを紹介。削減しきれない排出されたCO2を、植林やグリーン電力などでオフセット(相殺)していると説明しました。
イベントのラストには、伊藤由奈さんによるライブを開催。伊藤さんのパワフルで伸びのある歌声は圧巻でした。またライブ終了後の、やまださんと伊藤さんによるエコトークでは、コンサート会場で盛り上がったお客さんの、飛んだり跳ねたり腕を回したりする動きをエネルギーに変えられないか、という話題で楽しいトークが繰り広げられていました。
「Re-Style Talk Show Tour 2009」の第5回目は恵那農業高校にて開催。やまだひさしさんの進行で、トークとライブを通じて「低炭素社会って何だ?」を考えるイベントです |

ご当地ゲストは「グリーンライフ21プロジェクト」のメンバー、ヤマカ陶料の加藤誠二さん。手に持っている「Re-食器」は、回収した食器を細かく砕いたもの(セルベン)を、天然原料に20%配合して作られています |
伊藤由奈さんによるライブ。伊藤さんは「Re-Style LIVE」にも出演したことがあり、環境問題に率先して取り組んでいるアーティストの一人です |
やまださんと伊藤由奈さんのエコトーク。伊藤さんは地球温暖化の影響か、東京が暑くなったと実感しているそうです。ちなみに、やまださんが背負っているのは太陽光発電パネルがついたバッグです |
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