家庭から実践する持続可能な生活スタイル(オーストラリア/ポートフィリップ)
SLAHイベント
ワークブック
オーストラリアのポートフィリップ市は、市民がより持続可能な生活スタイルを取り入れ、コミュニティーをより健康的でより持続可能な状態にすることを目的として、様々な地域団体と共に「SLAH(Sustainable Living at Home:家庭でできる持続可能な生活)」イベントを開催しました。
同市は、州や国からの資金援助も含めて63,000豪ドルの予算をこの事業に投下し、このSLAHイベントに対して60%の市民が参加すること、そしてイベントを通して50%のゴミ削減、10%の温室効果ガスの削減、20%の水消費の削減を具体的な目標として掲げました。
SLAHイベントは2001年から行われており、1つのプログラムの実施期間は6ヶ月となっています。その6ヶ月の間に、家庭訪問調査、セミナー、環境イベント、環境活動、企業見学等を組み合わせて多くの市民の参加を図りました。そして、参加者同士が良い関係を築けるような、楽しめる双方向の教育プログラムを活用することで、効果的に教育啓発活動を盛り上げているというのがこのSLAHイベントの特徴です。
各プログラム終了後は、SLAHのテーマに沿ったワークブックを作成したり、各家庭による行動計画と評価の結果を次回のプログラムや今後の事業に反映させたり、様々なイベントを案内して参加者が環境への関心を持ち続けるようなフォローアップを行ったりしています。
SLAH6の内容
SLAHイベントのうち、2005年3月から8月まで行われた6回目のプログラムSLAH6は、小さい子どもがいる夫婦200人を主な対象として行われました。
SLAH6の中心となるセミナーは、水やエネルギーの賢い利用や、ゴミの減らし方、賢い購入方法といった環境に関する5つのテーマで月に1度開催されました。このセミナーは、各分野の専門家がテーマに沿った話題を提供し、その後グループに分かれて討論を行うというものです。その他にも子供向けのワークショップで環境教育を行ったり、エコショッピングツアーやコンポスト、ガーデニング等についての実際に活動を行う環境イベントを実施したり、プログラムから波及した非公式イベントが行われたりと、総合的なアプローチでイベントの浸透が図られました。
この様なプログラムを含むSLAHイベントは、メルボルン市等のほかの市でも参考にされ、それらの都市でも同じような事業が行われています。
そして同市では、市内を6つの地区に分けて、コミュニティーを対象とした個人マーケティング手法を活用するという更なる計画によって、各地区のニーズに合わせた情報提供やイベントが出来るよう活動しています。

