エコ建築基準の明確化(オーストラリア/ポートフィリップ)
持続可能なデザインの採点表
オーストラリアのポートフィリップ市は、より環境にやさしく持続可能な住宅建設を促進することを目的として、住宅建設における「持続可能なデザインの採点表」と採点を行うための「手引き」を作成しました。
この採点表と手引きによって、持続可能性を加味した住宅を建設するためにはどのような点を考慮しなければならないかが個人でも分かるようになりました。また、建築許可申請の際には、この採点表の提出を求めるようにしています。さらに、2001年からは市内の建物を対象とした「デザイン及び開発賞」の中に『持続可能な発展への貢献』部門を新設し、優秀な住宅を表彰しています。
この取り組みは、2002年から「手引き」と「採点表」作成費として8,000豪ドルを投じて行われ、当初の対象であった住宅から適用対象建物を順次拡大すると共に、活用の幅も広げてきています。
採点表の内容
住宅が持続可能なデザインかどうかを評価するための採点表には、環境に影響を与えるいくつかの分野について、様々なチェック項目が設けられています。環境に影響を与える分野とは、エネルギー分野、水分野、雨水分野、建築資材分野、交通分野等で、あらゆる角度から持続可能な建物であるかをチェックできるような構成となっています。例えばエネルギー分野においては、専門の資格を持った「公認エネルギー監査人」によって行われたエネルギー消費評価を反映したり、住居人数や床面積、部屋数と暖房システムからエネルギー消費を算出したりすることで建物のエネルギー消費を最小限にするデザインとなっているかどうかを判断します。水分野ではシャワーやお風呂に節水効果がある器具を使用しているか、交通分野では車の利用の低減に貢献する自転車置き場の有無等がチェック項目となっています。
また、評価方法については、持続可能なデザインの手引きに従って必要項目にデータを記入して採点する「自己評価」と、手引きに書かれている各項目の基準ランクのどれに当てはまるかをチェックし、どのような持続可能性のランクにあるかを採点する「基準評価」の2通りの方法によって評価が行われます。
これらの採点表による評価を行うことで、住宅建設の際に環境に配慮した建物とはどのようなものか気付くことができ、実際の建設にも反映していけるというのがこの採点表の特徴といえます。

