Re-Style Talk Show Tour 2009 『低炭素社会って何だ?』 in High School

第5回 伊藤由奈第5回 伊藤由奈

MiChi SCANDAL Dew
Spontania 伊藤由奈 福原美穂
ONE☆DRAFT ひいらぎ 秦 基博
Lil’B Juliet Coming Soon...


身近なもので『コレ!』っていうものがあれば、そこから『あぁ、そうか』って思える

--今回、高校生に向けた環境•トーク×音楽ライブというイベントでしたが、出てみての印象はどうでしたか?

ライブの模様

「自分が高校生だった頃を思い出すと、真面目な話だったりすると、ナカナカ聞かないですよね? 友だちとおしゃべりしちゃったり、ダルそうだったり。だからむずかしいと思うんですよね、環境問題のような真面目なことを生徒たちにどう伝えるのかって。だって生徒たち自身にしたら、もっともっと楽しいことがいっぱいあるのに、自分は今、気にしたくないってこともある。興味はあるけど、ちゃんと素直に聞けないというものあったりする。そういう子たちに対して『なんで、こういう問題を考えたり、心がけていかないといけないのか』っていう『なんで』の部分を伝えていくことは大事なことのように思います。ただ結果の部分——『こうしましょうね』だけじゃなくて。理由があって、プロセスの部分もひっくるめてちゃんと理解しないと、(考えてもらうのは)むずしいと思うんですね」

--そう思う、何か理由はありますか?

「私はハワイで育ったんですけど、ハワイの人って、根底に土地を神様から借りているという思いがあるので、ちゃんときれいに使う。自然は自分のものではなく、神様が貸してくれているもの。だから大切に使わないと、お水もそうですけど、何かを穫ったらちゃんと感謝する。そして戻せるものであれば、きちんと返すという気持ちで生きている。そのスピリットは、私の中にあると思います。
それに、通っていた小学校で、お水の大切さを教えられたことがあったんですね。社会科見学、遠足みたいなもので、水処理場の見学に行きました。そのときに、島のお水はどこからやって来て、どこへ行くのか。どうやってきれいにして蛇口から出てくるのかというようなことを勉強したんですね。当時はすごいブーイング(笑)。でも、後でそれが、『そういえば、水を集めて、キレイにしていたな。だから量はこれだけなんだ』って思い返して。どっかで無意識に、お水は大切にしようねという心が生まれてきたんだと思います 」

--今でも水は、大切に使っているんですか?

「そうですね、大切に使います。流しっぱなしとか、しないですね~。だって水道代が上がるじゃないですか(笑)! 使ったあとは、水ポタがないか、ちゃんと蛇口を閉めたかどうか確認しています」

そしてまた、子どもの頃に遊んでいたビーチの砂が、大人になって改めて見てみると、汚れて感触が変わってしまったことにも衝撃を受けたと話してくれた。子どもの頃に学んだことや経験したことが、確かに“現在の自分”のあり方や考え方につながっていると話す伊藤さん。もう一つ、小学校の時の出来事で、自身を大きく方向づけるきっかけになったことを教えてくれた。

ライブの模様

「小学校の卒業式で先生が選んだ曲が、ホイットニー•ヒューストンの『Greatest Love Of All』という曲でした。♪I believe the children are our future.という出だしの1行に、ものすごく感動して! 当時、自分もchildrenなのにネ(笑)。『だよねっっ! 今ここにいる自分たちが、未来なんじゃん!!』って、あの歌詞がすごく深いところに入ったんです。『私は、子どもたちが未来だと思うんだ』と、ホイットニーが自分に直接歌いかけているようで、ほんとうに、もう、すごい……! なんだろう、ワンパンチみたいな衝撃でした(笑)。自分たちが未来なんだって腑に落ちたというか。それからこの曲が大好きなんです。
子どもたちは未来なんだから、生徒とくに子どもたちにちゃんと教えないと、と思うんです。それは『私の責任じゃなないから』『私の子どもじゃない』ということではないと思うんです。人と人は、絶対につながっているので、どんな影響を与え合うかわからない! 子どもだって、将来どんな大人になるかなんて、わからないですよね? 」

--だからこそ、高校生に伝えるのは大事なことと考えた。伊藤さんは、今回のようなメッセージ性のあるイベントに積極的に参加したいと思っていますか?

「そうですね。けれど自分一人だけではできないこともあります。どこかから、誰かから始めないといけないという思いは、やまだひさしさんにもあるんじゃないかな? 誰かがその一歩を出さないとむずかしいですよね。道が見えてこない。私は、積極的にその一歩を踏み出して行きたいと思います。そういう意味では、やまださんが扉を開けてくれたので、すごくいいチャンスをくれましたね。自分のポジションを示してくれた、というか」

--ステージでは、海の話やリメイク•ファッションの話を、合間にしていましたね。

「10代の子たちが興味を持ちそうなもの、自然、ファッションでも何でも、自分の身近にあるものじゃないと、考えてみるきっかけにならないんじゃないかと思ったんです。自分が興味を持てないことには、無関心で『What should I care?(なんで私が気にしなきゃならないの?)』ですよね。だから直接『コレ!』っていうものがあれば、そこから『あぁ、そうか』って思える。あのとき話したトピックが、そのきっかけになればいいなって」

と言い終わったあとで、でも気づいたら、岐阜県って海がないんですよね、ヤッテシマッタ!! 行く前に地図を見て確かめようよっていう話ですよね、とペロリと舌を出して朗らかに笑う。

このページのトップに戻る

人間がつないだ手だけで、地球を何周もする きっと環境を守るって、そういうことなんですよね

ライブの模様

「私は思うんですけど、人って、自分が大好きなことだったら、“ストイックにがんばっている”なんて思わずにがんばれると思うんですね。リサイクルやリユースを好きになれないのであれば、がんばってやるというよりも、『ちょっとだけ手伝おう!』『楽しいね』っていう軽い気持ちでいいので、やってみたらいい。それは、何もやらないより、いい! そこをムリしてがんばっちゃうとすぐやめちゃう。私はそうなので(笑)。
たぶん世界のみんなが、『隣の人と手をつなごう』と言って、それで、もしみんなで手をつないだら、隣の人が隣、その隣の人がまた隣……って手を掴んでいったら、ほんとうに繋がる。そこでむずかしいことを言ったり考えたりしないで、シンプルに『いいから、いいから、やってみようよ』という感じで。たぶん、人がつないだ手だけで、地球を何周もすると思うんですよ。−−きっと環境を守るとか、悪くなるのを防ぐことって、そういうことなんですよね。ちっちゃな行動が大事で、内容はともかく『いいからやってみようよ』っていう……。『え? なにすんの?』『はずかしいよ』じゃなくて、『いいからやっちゃおう』っていう」

もしほんとうに世界中の人、みんなが手と手をつないでいったら……と、具体的な像が目に浮かぶ。伊藤さんの話を聞いていると、手をつなぐようなちっちゃなことでも、みんなでやったら大きいことになっていく、そんな気になってくる。それはイマジネーションやファンタジーではなくて、リアルな肌触りを伴う感触がある。伊藤さんが思い描くイメージは、明るい光に満ちている。

--ふだんの生活で、何かエコロジカルなことでやっていることはありますか?

「この前テレビ番組で、冷蔵庫の中を整理整頓することで、エネルギーをセーブできるというのを見て、ビックリしました! すぐ冷蔵庫のドアを開けて『わ、うそ!』って(笑)。夜中にもかかわらず冷蔵庫の中身を出して、容れ直して、整理整頓をしました。それからは、冷気がちゃんと回るように、整理して入れています。  あとは、お料理するのが好きなんですね。そのとき皮や葉っぱまで、極力全部丸ごと食べるようにしていますね。オレンジの皮を細かくして冷凍して、オレンジ•ピールとして、デザードにトッピングしたり、ケーキに入れたり。ニンジンも葉っぱも細かく刻んでチャーハンと一緒に炒めたり。……いい奥さんになれますね(笑) 」

うふふと目尻を下げる伊藤さんを見ていると、エコというより、発見やチャレンジ、実践することそのものを楽しんでいるのがわかる。その料理の材料となる野菜や果物などは、なるべく国産のものを食べるというのも、輸送距離を考えてのこと。水質汚染や土壌汚染を考えて(あるいは丸ごと食べることを考えて?)、買うのもできるだけ有機栽培のものを選ぶと話す。

--これからやってみたいことはありますか?

「まだまだ勉強中なので、環境を守るようなこと、温暖化を止めるようなことを、いろいろ知りたい、やっていきたい。自分の生活の中でできることに興味がありますね。そしてもっと伝えていきたいです!  私たちが未来です。私たちがこの地球を借りているということに気づいていってほしいですね。そして忘れてはいけないと思うんですよね。守るために、がんばるというより、興味を持って大切にしていきたいです。ちっちゃなことでも、実はそれはちっちゃくないということに、みんなも気づいて~!(笑)」

子どもの頃の記憶も、今の自分ができることも、丸ごと陽気に捉え、話してくれる伊藤さんは、太陽の子のようだ。燦々と明るくいつまでも照らしてくれる。未来もきっと。

伊藤由奈ノ”炭素ノ友”

キャンドル・ナイト

2009年7月7日に開催された「七夕ライトダウンin 北九州」のイベントに出演させてもらってから、キャンドルの灯りが好きになりました。以来、普段でも夜は、キャンドルを楽しむことが多くなりましたね。大豆 や蜜蝋などの天然素材のキャンドルも最近は増えて、柔らかい炎とよい香りでリラックスもできていいですよ。

このページのトップに戻る
プロフィール
伊藤由奈
ハワイ出身。2005年に映画「NANA」のレイラ役に抜擢され、同年9月にシングル「ENDLESS STORY」でデビュー。
その後もアップ・テンポなダンス・チューンから壮大なバラード系まであらゆる曲調を歌いこなし、 テレビドラマ、映画の主題歌など多く起用。
2009年11月リリースの「Let it Go」は、映画「天使の恋」の主題歌となった。

伊藤由奈 Official Website
http://www.yunaweb.net/

やまだひさしのラジアンリミテッドDX

低炭素社会づくりサイトはこちら