イベントレポート
日本各地の“温暖化対策” その最優秀賞を発表!
ストップ温暖化「一村一品」大作戦 全国大会2009
今年で2度目となるストップ温暖化「一村一品」大作戦の全国大会が、チーム・マイナス6%のチーム員である環境省により行われました。この大会は、地域の創意工夫を活かした温暖化防止の取組を広く全国に情報発信することを通じて、温暖化防止の活動を盛り上げていくプロジェクトです。初日である2月14日(土)には、47都道府県代表による4分間のプレゼンテーションが、翌15日(日)には表彰式が開催され最優秀賞をはじめとする各賞が選出されました。
- 開催期間:2009年2月14日(土)、15日(日)
- 開催場所:THE GRAND HALL (東京・品川グランドセントラルタワー3階)
イベント1:47都道府県が一堂に会する全国大会
報道陣をはじめ、全国から大勢の人々が詰めかけました。
15日の表彰式には斉藤環境大臣が出席し、最優秀賞等の表彰を行いました。
■全部で1130件のアイディアが集まる!
全国各地で行われている地域ならではのCO2削減の取り組みを集め、コンテスト形式で紹介する“ストップ温暖化「一村一品」大作戦” 。2年目となる今年は、昨年を上回る1,130件の応募が寄せられました。各地域での選考を経た47の都道府県代表が一堂に会する全国大会には、2日間でのべ1,200人が来場。会場の盛り上がりはもちろんのこと、斬新なアイデアと熱い思いに、受賞者(または最優秀賞)決定の審査会も予定時間をオーバーしてしまうほど白熱しました。
さまざまな表現方法で取組内容が紹介されました。
色とりどりのポスターが並び、訪れた人の目を惹いていました。
■個性が光るプレゼンの連続に会場は大盛り上がり
会場には、各代表が作成したポスターがずらり! 図や写真、イラストを用いて各取り組みがわかりやすく表現され、各代表の個性が伝わってきました。また、触って操作できるタッチパネルでも、全国47の取組を紹介。見て触って楽しめる展示スタイルでした。多くの参加者、報道陣が詰めかけるなか、47代表によるプレゼンテーションが始まると、そのユニークな温暖化対策の数々に会場は熱気に包まれました。歌や体操、お芝居仕立てなど、取組内容を楽しくわかりやすく伝えると同時に、各代表4分間という持ち時間を存分に活かすための工夫も凝らされ、それぞれの温暖化対策にかける思い、熱意が伝わってきました。
イベント2:最優秀賞は京都府代表に決定!
プレゼンテーションでは実際に薪を割り、活動内容を具体的に表現。
教室の暖房として使われている薪ストーブ。
■薪ストーブでCO2を80%削減
最優秀賞を受賞したのは、キャッチコピーに「二酸化炭素8割減らすまき暖房」を掲げた、京都府代表の京都市立雲ヶ畑中学校。地域ぐるみで薪を作り、普通教室の暖房は、すべて薪ストーブだけで賄っています。これによって削減できた灯油量は、年間1,350リットル以上。教室からのCO2排出量は、なんと80%削減できたそうです。中学生が中心となって薪を手作りするという、素朴なぬくもりに満ちた取組は、一村一品の活動にふさわしいとして、審査員一同から高く評価されました。
京都府代表京都市立雲ヶ畑中学校のみなさんと斉藤環境大臣。
■雲ヶ畑中学校のみなさんからコメント
京都市立雲ヶ畑中学校では、平成16年度より、エネルギー環境教育の一環として、実験的に薪ストーブの活用を開始しています。当時は枯れ木や折れ木を集めて利用していましたが、全生徒と全教職員、PTA、大学生らによる山仕事サークル、地域の人々の協力を得て薪作りを行うことで、平成19年度には、普通教室すべての暖房を薪ストーブで賄えるようになりました。中学2年生の塚本彩子さんは「来年はもっとできるかもしれないと思うと、楽しみです。日本の役に立てた気がしてうれしい」と笑顔を見せてくれました。同中学校では、ほかにも水力発電や沢水による屋上散水冷却、太陽光と風力発電での教室扇風機など、さまざまな自然エネルギーの活用に取り組んでいます。同学年の波多野仁くんは「みんなが協力してくれるからできることだと思います。今年最優秀賞を受賞できたことで、さらに自信を持って取り組めると思います」と話してくれました。
イベント3:審査委員長 松橋隆治さんに聞く
大会での交流と情報交換で、取組を活性化させたいと話す松橋審査委員長。
今大会は、非常にハイレベルでした。どの団体も甲乙つけがたく、賞の選出は本当に難航しました。温暖化対策は多種多様です。CO2は生活のあらゆる場面で発生するものですから、逆に言うと、削減策にもあらゆる方法があるわけです。実際、植物で建物の窓や壁を覆い、暑さをやわらげる緑のカーテン、資源のリサイクル、気候風土を活かした新エネルギーなど、非常にバリエーション豊かでした。私は一村一品プロジェクトには、ほかの研究開発にはない夢があると思っています。なぜなら、できる部分から取り入れられることに加え、誰でも身近な部分からアイデアを出すことができるため、草の根的に全国に急拡大する可能性を秘めているからです。また、根底には地域に対する深い愛情があることが、大会を通して伝わってもきますしね。だからこそ、この全国大会をきっかけに、さらに温暖化対策への取組が盛んになってほしいと切に願っています。


