イベントレポート
産業と家庭におけるCO2削減のカギは照明にあり!
「省エネ照明シンポジウム~あかりから始める地球温暖化対策~」が全国9ヵ所で開催されています
2009年2月16日(月)
環境省
チーム員である環境省では、社団法人日本照明器具工業会の協力を得て、「省エネ照明シンポジウム~あかりから始める地球温暖化対策~」を全国9ヵ所で開催しています。このシンポジウムは、CO2排出量が1990年比で約4割増加している商業施設やオフィス等の業務部門のうち、その約2割を占める照明について、CO2排出量の削減・省エネ対策をより一層推進するため、企業・オフィスビル・商業施設等の省エネ照明導入を促進することを目的としたものです。
関東地区では、1月27日(火)に東京・草月会館で開催。主催者代表として開会の挨拶に登壇した斉藤鉄夫環境大臣は、地球温暖化は我々にとって身近に迫っている問題であり、京都議定書の第一約束期間の2年目を迎えた今年、業務部門・家庭部門ともにCO2排出量をどう減らしていくかと考えたときに照明が重要であると、今回のシンポジウムの意義について話されました。
続いて、「省エネ照明デザインモデル事業」採択事業者の発表へ。同事業は、地球温暖化対策の取組として、照明器具の配置や光源の選び方を見直すことによって、優れた省エネ効果を達成しながらも魅力的な空間を創り出す“新たな照明デザイン”を設計し、実際に省エネ照明を導入、CO2削減効果等を取りまとめていただく事業。商業施設や店舗などの事業者を対象に、昨年10月より公募し、モデル事業者審査委員会(環境省が設置)の審査を経て採択された12社を決定、今回の発表となりました。
基調講演では、照明デザイナーの石井幹子氏が「美しく快適な省エネ照明を求めて」というテーマで講演。石井氏は「“日本のあかりを見直そう”“日本のあかりを再構築しよう”という呼びかけを行っており、美しい光をできるだけ少ないエネルギーで作ることができる照明デザインを通じて、人々の暮らしを快適にしていきたい」と話しました。
また、パネルディスカッション「あかりから始める地球温暖化対策」には、石井幹子氏、東京工業大学 准教授・中村芳樹氏、パナソニック電工株式会社・玉井久則氏、NECファシリティーズ株式会社・小林誠氏、株式会社イネクス社・川村眞兄氏が出席し、照明におけるCO2削減と地球温暖化対策について、照明の専門家や照明器具メーカーそれぞれの立場からの意見交換が行われました。ディスカッションのまとめとして石井幹子氏は、「今、日本のオフィスや家庭は世界と比べても明るすぎる。部屋全体を明るくしないと満足しないという観念があるのではないか。かつて日本は、ほのかなあかりを大切にしていた。あらゆるモノは陰影があってこそ美しく感じる。日本人が持っていた、“ほのあかり”の美しさ、あかりに対する感覚を大切にし、“ 適光適所”、必要なところに必要なだけあかりを配ることで、少ないエネルギーで快適に生活できるのではないか」と述べました。
また、会場内では照明器具関係企業による最新の照明器具の展示が行われたほか、照明器具のCO2排出量や省エネタイプの導入によるメリットなどを解説したチーム・マイナス6%のパネルが展示されました。
「省エネ照明シンポジウム」東京会場で、主催者挨拶に立つ斉藤環境大臣
照明デザイナー・石井幹子氏はこれまで手がけてきた照明デザインの経験をふまえ、温暖化防止に有効なこれからの照明の形を提案
パネルディスカッション「あかりから始める地球温暖化対策」の模様
照明器具関係企業が展示した、最新の省エネ照明器具
照明に関するCO2排出の情報を紹介したチーム・マイナス6%の展示パネルと、省エネタイプの照明器具への交換を呼びかける日本照明器具工業会のポスター


