 |
|
|

| ゲスト: |
東京都 夢の島熱帯植物館 館長 玉木恭介さん |

|
ぽかぽか陽気が嬉しい季節ですね♪ 木々の緑や色とりどりのお花たちも輝きだしたみたい。そこで今回は、暮らしの中に植物を取り入れることが「うちエコ!」につながるという春にピッタリのテーマを。お話しをうかがうのは、ゴミの埋め立て処理場跡地を再利用した、夢の島熱帯植物館の玉木館長。植物の心をも感じ取ってしまうという樹木医ならではのアドバイスもたくさんありました。さあ、あなたもおうちに花を飾ってみませんか? |
|
茎が短いチューリップってあり?! 地球もストレスを感じてる… |



|
| 中嶋: |
暖房を使わない季節でも「うちエコ!」できることはいっぱいあります。そのひとつが日々の暮らしに植物を取り入れること。そこでまず植物と地球温暖化の関わりについてですが、この夢の島植物館で熱帯や亜熱帯の植物を紹介しているのはなぜですか? |
| 玉木: |
熱帯や亜熱帯の地域は、温度が安定し、水が豊富、太陽が燦々と降り注ぐという植物の生育に欠かせない3大要素が整っています。植物の生育がいいということは、昆虫や微生物、動物など地球上の植生が豊かである証拠。地球環境のバロメーターというわけです。それらが今、破壊されている。遠い地域の話ですが地球規模では大変な事態なんです。 |
| 中嶋: |
その地域の気候や生態系が変わると、地球全体にも影響が出てしまうのでしょうか? |
| 玉木: |
ええ。熱帯や亜熱帯地域の植物が作り出す酸素が地球全体の酸素のかなりの量を占めていますから。植物が減れば二酸化炭素の削減もできにくくなる。植物館でこの事実の重要性を知ってほしいのです。 |
| 中嶋: |
開館して約20年。東京も開館当時と比べて環境破壊が進んでいるんでしょうか? |
| 玉木: |
そうですね。やはり温暖化の進行を感じますね。例えば昔の東京の冬は寒くて、九州や四国では育つクスノキは育たなかったのに、この5年ぐらいは東京でも枯れずに成長しています。また、今年は暖冬のためか熱帯性の「非耐寒植物」も枯れずに元気です。さらに驚くのはチューリップ!茎が伸びきらないまま花が咲くという異常さですから。冬の寒さに刺激されてこそ成長する春先の植物の開花時期がずれたり、本来の姿でなくなったりしているようですね。植物はとても敏感なんです。人間以上に地球のストレスを感じているのかも。 |
| 中嶋: |
ストレスですか? 植物は人のストレスを癒してくれるものだと思っていたのに…。 |
| 玉木: |
多くの方がそう思ってるでしょうね。でも、植物が萎れるのはストレスを感じている証拠。人と同じで愛情が必要です。特にいい音楽を聞かせるのは効果的。元々、楽器は木で造られていましたから、いい木で造った楽器が奏でる音楽は植物に心地いいものなんです。 |
|

|
花一輪からはじめる植物との会話。環境問題がとっても身近に |

| 高さ15㎝程度のチューリップがいっぱい。かわいいけど、地球温暖化の影響かも、と思うとなんだか心配… |
| マダガスカル原産の人気者、大~きな「オウギバショウ」。天井の高さに合わせて植物自身が成長をコントロールするなんて、こんなところも敏感なのね |
|
| 中嶋: |
では、地球温暖化の進行を食い止めるために私たちができることって何なのでしょう? |
| 玉木: |
まず、子供たちの意識を変えることが大切ではないでしょうか。子供の頃から植物を愛し、触れ合い、会話すること。植物のおかげで動物は生き、動物の一員である人間は単独では生きていけないということを感じてほしいのです。 |
| 中嶋: |
そのためには、植物館はもちろんおうちでも植物に触れることが大切ですね? |
| 玉木: |
そうですね、いつも身近に植物を感じることで環境を思いやる。まずは好きな花を一輪買って眺めることからはじめましょう。四季を感じ、その中で変化する植物を楽しむのです。枯れてしまったらその理由を考えてみる。暖房が強すぎるからかな?などと、自分の環境に目が向くでしょう?次は、枯れたものを再生させたり、種から育ててみたり。徐々にステップアップすることでいろいろな経験を重ね、精神的にも豊かになると思いますよ。 |
| 中嶋: |
花一輪で十分癒されますよね。では、大人たちも即実践できることはありますか? |
| 玉木: |
季節に合わせて花の色を選ぶのもひとつでしょう。例えば、暖かい時期は温もりを感じさせてくれるパステルカラーを選び、寒い時期は原色系の暖かみのあるものを選ぶとか。これで体感温度も多少違ってきます。また、生ゴミの再利用も植物には効果的。私はチーム・マイナス6%のチーム員として、ゴミを少しでも減らすためにも、生ゴミをストックしてふかふかのいい土を作り、植物に使っています。また、この植物館でも家庭ゴミの焼却熱を再利用したり、オリジナルのエコバッグを作って環境保護を呼びかけたりしていますよ。 |
| 中嶋: |
植物から広がる「うちエコ!」の素がいっぱいですね。お花を飾るだけでも楽しく快適な暮らしができて、エコにもひと役買ってくれるなんて嬉しい!早速お花屋さんに出かけてみようかな♪ |
|
|
  |
|
|
 |